既存の通信エンジンは、1サーバの処理能力を増やし、また、サーバ単位で処理できるクライアント数を増やすことによって、大規模通信を実現しています。しかし、サーバ単位のソリューションでは、拡張のスケールに限界があるだけでなく、通信量の増減に応じて柔軟にサーバのスケール管理を行うことができません。「Diarkis」では、同時接続数の増減に応じて、オンデマンドでサーバのスケールを自動管理するため、接続数が少ないときに、巨大なサーバを維持する必要がありません。同様に、接続数の増加が見込まれる際には、容易にスケールを拡大することが可能です。

「Diarkis」では、分散型サーバのスケールの拡張や縮退を自動で行うことが可能です。人による調整が不要なため、システム運用の負担を大きく軽減することができます。また、自動でサーバが拡張あるいは縮退する際に、利用しているユーザーに影響が生じることはありません。一つのサーバがシステム全体の障害となるような、単一障害点が存在しないため、高い耐障害性能を発揮します。

分散型サーバ構成を採用している「Diarkis」では、障害が発生しサーバが停止することがあっても、別のサーバに処理が引き継がれるため、サービスが停止することがありません。また、プログラム更新時等にもサービスを停止する必要がないため、安定した運用を行うことができます。